どうも、シオ兄(@conan_sio2)です。
今回は、2023年6月14日サンデー29号掲載の名探偵コナンFILE.1114についての感想と考察を書いていこうと思います。
前回から始まった新章のシリーズ第2話です。
前回のFILE.1113は以下のリンクから見れます。
流れのまとめ
犯人から、ライターの男が所持しているであろうUSBを探すよう指示を受けていた伊織。
探しても探してもUSBを見つけられない伊織は、本当にUSBを持っているのかと犯人に聞くと、「事件の真相がバッチリわかる特ダネのデータを持って行くから待ってろ」と、ライターの男が日売新聞社に電話をしていたのを聞いていたそうで間違いなく持っているとのこと。
引き続きUSBを探すよう伊織に指示を出しますが、ここで伊織は犯人の声に聞き覚えがあるような反応を見せ、伊織の回想シーンへと繋がります。
3年前。
伊織は公安警察官として、元総理が来週1週間滞在される予定の別荘の警備体制を練ろうと他の公安警察官と下見に来ていました。
すると別荘の主屋に何故か数人の暴漢が侵入してきますが、伊織は1人で何とか対処します。
離れにも2~3人暴漢がおり人質を取って立て籠もっていると仲間から連絡が入りますが、別件の資料に目を通すため寝不足であることや、暴漢を制圧する際に腕を負傷したことを理由に、30分仮眠を取ってから合流するとした伊織。
キッチンの床下収納で仮眠を取ることにした伊織でしたが、なんとそこには紅葉の姿がありました。
女の子がいることに驚いた伊織は、誰かと尋ねると「大岡紅葉」との返答があり、そこで伊織は大岡元総理の孫であることを認識します。
どうやら、新しくできた別荘を見に行きたいということで、普段祖父が使っている車で別荘に来て、アフタヌーンティーをしようと床下に隠れて給仕を驚かせようとして床下収納に隠れていた模様です。
勝手口から外に出てそこにいる仲間に保護してもらえと紅葉に逃げるよう促し、伊織は仮眠に入りました。
大きな音で目覚めると、伊織が隠れているキッチンに加勢と思われる暴漢が入ってきました。
捕まえた元総理の車の運転手の発言でここに孫娘がいると分かり、元総理がいなかった代わりにその孫を○しに来たようです。
伊織は紅葉がちゃんと逃げられたかどうか不安に思っていると、紅葉はなんと伊織の腕の怪我の手当てするために床下収納に残っていました。
伊織はパッと腕を見ると、小さい絆創膏が何枚も貼られ傷が塞がれていました。
”小も大を兼ねる”からと、持っていた小さい絆創膏を全て貼り手当てしたようです。
手当てした理由を聞くと、「アンタには元気にウチを守ってもらわなあきまへんしなァ」と紅葉は答えました。
そんな会話の声が暴漢たちに聞かれ、床下収納に誰か隠れていることに気付かれます。
この状況に伊織が焦っていると、紅葉は自分はかるたが得意で耳が他人よりいいからと、上にいる暴漢の足音を聞いてその人数と特徴を伊織に伝えます。
そのアドバイスを聞いて、伊織は床下収納から飛び出し暴漢3人をまたしても制圧します。
その姿を見て「さすが公安の伊織さんや!」と紅葉は拍手しますが、3人のうちの1人が起き上がり「この借りは返すからな!」と逃げていきました。
やはり声の主は3年前のあの時逃げていった暴漢のうちの1人だと確信した様子の伊織。
あの時襲ってきた暴漢連中は、元総理に不祥事で内閣から更迭され離党させられた鶴城議員の関係者だという疑いがあり、例の秘書の自○もそれに関連しているのではと考えを巡らせながらアタッシュケースの中を物色していると、ボールペンを発見します。
遺体のそばにも血痕のついたボールペンがあったことを思い出した伊織は、そのボールペンの血痕の付き方から、何かを書き遺した後それを悟られないようにペン先をしまったと推理し、再びライターの男のもとに行きます。
その男を観察すると、履いていたズボンの太ももに不自然な穴が空いていることを発見します。
ズボンの上からボールペンを刺して手探りで何かを書いたのではと思いズボンを脱がせると、太ももには速記文字で”くつした”と書かれていました。
今度は靴下を脱がせてみると、右足の甲にUSBの形と思われる跡がついていました。
そこでまた平次が登場し、「何か飲み物を飲みたいならこの中から選んでくれ」と伊織に聞きながら、コナンからの「探し物はこれでしょ?」というUSBの画像付きのメッセージが表示された画面を見せました。
続けて「もしそうならこれからボクがする質問に答えてくれ」というメッセージが表示された画面も見せ、犯人に怪しまれないように伊織はジュースを頼む形を装ってコナンからのメッセージに応答します。
気になるシーン
それでは次に気になるシーンを振り返っていきます。
大岡元総理
今回のFILE.1114で、紅葉の祖父が元総理であることがわかりました。
さらに紅葉の、「祖父(元総理)は色んな人から恨みを買っている」という発言があります。
このセリフ、”別荘に元総理がいないにも関わらず暴漢が襲撃しに来たのは、紅葉が祖父の車で来たからそれを見て勘違いされたから”という話をするためのフリに過ぎないと見過ごしてはいけないような、妙に引っかかる感じがします。
考察
まず、FILE.1113からFILE.1114にかけて、犯人は3年前、元総理の別荘を襲撃しに行き、伊織に返り討ちにされた過去があるということが判りました。
電話での高圧的な態度は、その時の恨みによるものと見て間違いなさそうですね。
また、犯人が伊織の顔や名前や元公安であることも知っていたのは、犯人が逃げる際に紅葉が「さすが公安の伊織さん」と言っていたからということも判りました。
さて、ここまで判ったところで色々考察していこうと思います。
はじめに状況を整理してみましょう。
まず、犯人がライターの男を○したのは、鶴城疑惑の真相を掴まれたからその口封じのためです。
ということは犯人は、鶴城疑惑の真相を公にされたら困る人物だということ。
鶴城疑惑というのは、「収賄の疑いがかかった鶴城議員の秘書が、全ての罪は自分にあると遺書を残し投身自○した」件ですが、この件の”真相を掴んだ”ということなら、やはりこの一件には何か裏があると見ていいでしょう。
個人的には、「秘書に濡れ衣を着せ、その上で自○に見せかけ○害した」または「何かの秘密を知ってしまったからその口封じのため○害した」、つまり他○ではないかと予想しています。
これなら、その証拠が入っているであろうUSBを、紅葉を人質に取ってまで伊織に探させているのも頷けます。
では、この予想が正しいと仮定して考察を進めますが、ここから先は考察結果を裏付けるための材料がないので、個人的な完全な予想となります。
注目したいのは、鶴城議員は、不祥事が原因で元総理により内閣から更迭され離党させられたという点。
収賄は、不祥事というより汚職の方が当てはまりそうなので、収賄とは別の何かが問題視されたのではないかと見ています。
それは何かというと、反社会的組織との関わりです。
言わずもがな、政治家が反社会的組織と繋がることは絶対タブーなので、その疑いを感じた元総理は鶴城議員を更迭した、という経緯があったのではないでしょうか。
収賄の件も、反社会的組織と関わっていたとなれば当然お金のやり取りがあったでしょう。
秘書を○害したのも、”反社会的組織と関わっていることがその秘書が知られてしまったから濡れ衣を着せて○害した”、と考えると話が綺麗に纏まります。
ではその反社会的組織とは具体的には何か。
一般的には暴力団のことを指すかと思いますが、これはおそらく黒の組織なのではないかと思います。
黒の組織の目的は未だにはっきりしませんが、お金の流れを牛耳ろうとしていることを考えれば、政界と繋がることは組織にとっていい手段となるでしょう。
さらに、通常であれば政治家の汚職は特捜部が捜査するものと思われますが、別荘襲撃の件で公安が対応しているということは、やはり大きな組織が絡んでいるのではないかと考えられます。
ただ、更迭され離党させられただけで元総理を襲撃するのかという点については少々疑問が残ります。
元総理も鶴城議員の秘密を何か知っているということなら納得がいきますが・・・
紅葉の言っていた「祖父は色んな人から恨みを買っている」というのが今後何かのヒントになるのか・・・
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