どうも、シオ兄(@conan_sio2)です。
今回は、2023年11月15日サンデー51号掲載の名探偵コナンFILE.1120の感想と考察を書いていこうと思います。
今回の流れ
キッド扮する工藤新一は、自分がこの展示室に入った時には怪盗キッドが立ち去った後で、吉田社長は足元にあるサイレンサー付きの拳銃でこめかみを撃ち抜かれ青の玉座に座らされていたと中森警部に説明します。
そして、一見キッドが社長を◯して逃げたように見えるが、キッドが玉座に残したカードには「目当ての宝石ではなかったので御暇しまうす」と書かれており、遺体のことには全く触れていないことと、キッドは過去に人の命だけは奪ったことがないということを踏まえると、キッドが立ち去った後で吉田社長は何者かに◯されたと推理しました。
それを聞いた吉田社長夫人・加勢部長・上地秘書の三人は、社長が◯害された理由やこの事件の不可解な点について問い詰めます。
扉から展示室に入ったなら防犯カメラにその様子が映っているはずでは?と指摘する上地に対し、白馬は天井から吊り下がっているルーバーレンズを指差し、これを使ったトリックだと言います。
このレンズの特殊な形状によって、縦の線は横に広がって薄まって見えなくなり、横の線は横に広がっても重なり合う為消えずに見えるというこのレンズ特徴を説明します。
キッドがこのレンズをいつ付けたかと白馬が続けようとすると、キッド扮する新一は、展示中の展示室内に一般客の他にも警備員がいたかどうかと、展示時間終了間際に何か変わったことはなかったかと中森警部に尋ねました。
それに対し中森警部は、老人がコンタクトを落とし、それを探すのを一瞬手伝った機動隊員が一人いたと返します。
それを聞いた新一は、その場にいた人がそれに気を取られているスキにキッドはここに隠れたと、施工業者に混ざって取り付けておいたであろうダミーの消火栓のカバーをカパっと外します。
その説明を聞いて中森警部はあの老人がグルだったと気付きました。
社長やスタッフがミスト装置を作動させ展示室のチェックを終え立ち去った後、キッドはこのダミーの消火栓から出てきたルーバーレンズを取り付け、堂々と扉のロックを解除して展示室の中に入ったと新一は推理します。
ロックの4桁の暗証番号は吉田社長と加勢部長と自分しか知らないはず・・・と言う次郎吉に対し、扉近くの消火栓に隠れていたのならボタンの音は聞こえるしその音の回数で暗証番号の桁数が分かり、ボタンに付いた指紋でどの数字かも分かるため、全ての数字の組み合わせのパターンを試しても20秒もかからないと新一は返します。
まんまとキッドにしてやられたと悔しがる中森警部ですが、白馬は、いや、わざとそう仕向けたんだと言います。
ミスト設置アイデアは、ルーバーレンズを通すことで画面にモヤがかかるという欠点を、「キッドは湿気に弱い」というキッド対策としてもっともらしい理由を作り事前に室内を水蒸気でモヤらせることで解消し、キッドにルーバーレンズの利用を誘導させるためだったと話す白馬。
光る線も、ルーバーレンズの特徴を上手く活かせるとキッドに思わせるための仕掛けだったと言い、消火栓が設計図より出っ張っていたことも気づいていたし、暗証番号のプッシュ音を出すように指示したもの自分だと話す白馬。
全てキッドをこの展示室におびき寄せるための策略だったが、実際かかったのは新一とコナンで、しかも◯人まで起きてしまったことに残念がる様子を見せます。
キッド捕獲作戦の失敗は置いておいて、白馬は◯人現場の検証を始めようと新一とコナンを誘います。
中森警部はその前にキッドの変装かどうかを確かめる頬つねりの儀式を新一に対して執り行いますが、変装じゃないことが判明します。
その様子を見ていた園子は、蘭がここに来ることを分かっていたのに何の連絡もなしに自分もここに来た新一のその行動を叱るべきだと蘭に強く言います。
そして、その件についての新一と蘭の二人の言い争いに白馬が参入し面白い展開になることを想像して一人でニヤけている園子を見て蘭が不思議がるというよくあるパターンが始まります。
一通りの現場検証が終わったあと、お互いが持った気になる点の照らし合わせをしようということになりました。
それぞれ三つ気になる点を発見したという二人。
一つ目は、出入り口の向かって右側の壁に残った血痕と弾痕を見る限りこの場所で射◯されたはずなのに何故か玉座に遺体が運ばれている点。
二つ目は、遺体の両足の靴の爪先に付いた何かの跡。
この二つを白馬が先にスラスラと言い、じゃあ三つ目は何だ?と何かを試すかのような口ぶりで新一に問います。
新一が返答に詰まっていると、後ろからコナンが変声機を通して「遺体に向かって右側のカーテンに付着した飛沫血痕。これが被害者の血ならどういう状況でここに飛んだのか説明がつかない。」とフォローします。
これが自分が感じた三つ目の気になる点で、白馬も同じかと問います。
そうだと答え、コナンにも何か気づいた点はないかと聞き、二人と一緒だとコナンは返します。
新一に化けているのがバレるのを警戒したのか、コナンは新一の袖を引っ張り耳打ちで「推理するときは蝶ネクタイのマイクからお前のイヤホンに声を飛ばすから余計なことは喋るな」と念を押します。
コナンにとっては好都合ですがなぜ自分と顔が似てるんだと冗談ぽく言うと、先祖が同じだったんじゃないかとキッドは適当に返しました。
カーテンに付いた血痕を見て、確かに妙だと不思議がる次郎吉に、そもそもなんでカーテンなんか付けたんだと中森警部が聞くと、中から外が丸見えだとさすがに怖いと苦情が入り、後々になってカーテンを取り付けるようになったとのこと。
白馬は展示室内のボタンはこれ一つだけか壁に設置されたボタンを指差しながら次郎吉に確認したあと、扉の暗証番号を知っていた社長夫人・加勢部長から話を聞こうと別室に向かいます。
展示室から外に出ると、蘭が頬を膨らませて待っていました。
コナンには連絡するのになぜ私には来ると連絡しないんだと問い詰めると、「怪盗キッドをサクッと捕まえて蘭に会わずに帰るつもりだったからあえて連絡しなかった」と答えると、それに対してまた怒り、自分達が付き合っていることを再認識させます。
その様子を園子が嬉々として見ている中、新一は「蘭の顔見たらずっとそばにいたくなっちまうだろ?戻って解決しなきゃなんねぇ事件が山ほどあんのによ…」と続けます。
わざわざ言わせるなよと言い恥ずかしそうにその場を去るコナンと新一。
ポッと頬を赤らめる蘭と、感心する気持ちと憎たらしいという気持ちの両方が混じったような顔をする園子。
今回の件の序盤、コナンがキッドに対して協力するための条件として提示した「蘭に会っても絶対にバレるな。工藤新一になりきれ。オレの言葉はイヤホンに送るから」という約束を見事上手に遂行しているだろと言わんばかりの表情をコナンに見せます。
そしてそんな二人のやり取りを横目にする白馬。
事情聴取のために全員で別室に向かう途中、白馬は新一に「犯人は誰だと思う?」と問います。
停電した時も社長のそばにいた加勢部長が一番怪しいが、社長夫人と上地から同じ香水の匂いがしたことからできているかもしれないことを考えるとその二人も可能性はある・・・とコナンから飛ばされた声を新一の声で発するキッド。
日本警察の救世主と言われているわりにはその程度かと揶揄うような態度の白馬に、挑発には乗るなよと注意するコナンの声を無視し、もう一つ可能性があるとキッドが言います。
「吉田社長の自◯という場合だ」と自信満々な表情で言うキッドにコナンは焦ったような様子。
サイレンサー付きの拳銃でこめかみを撃ち抜いて自◯するには体勢的にかなり無理があること、たとえ撃てたとしても銃口が接触しこめかみに焦げ跡が残ること、そもそも自◯者がサイレンサーを付ける理由は皆無だということから、キッドが言う自◯の可能性を白馬は完全否定します。
しまったという感じの表情を見せるキッドに、すかさずコナンがフォローしようとして二人の間に入りますが、僕は新一と話しているから口を挟むなとコナンの口を手で塞ぎながら、
「君は本当に工藤新一なのか?」とキッドに問いました。
気になる点の振り返り
顔が似てる新一とキッド
キッド(黒羽快斗)の元々の顔と声が新一に似ている点について改めて触れられました。
これは単なるギャグ描写ではないように思えます。
今回の事件が無事解決した暁にその恩返しとして、工藤新一の情報を求めているラムへの対策にキッドが手助けする展開になることも想定できます。
キッドの変装が白馬にバレた?
白馬の挑発に乗ってしまい、現場検証の結果からあり得るはずがない自◯の可能があるという推理を披露してしまったキッド。
これで白馬は、目の前にいる工藤新一はキッドの変装であることにほぼ確信を持ったでしょう。
考察
◯人のトリックがどうのこうの言っていられないほど熱い展開になってきました。
上にも書いた通り、ミステリートレイン編でキッドの手を借りてピンチを切り抜けたように、今度はラム編でキッドが絡んでくる展開を予想しています。
以下の記事で「沖矢=新一」という設定を作った可能性があると書きましたが、これにキッドが協力するパターンもあり得てくるかなと。
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